ウサイン・ボルト 世紀のフライング!! 大邱世界選手権100m決勝 

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前回の2009年ベルリン世界選手権で、100m・200mともに驚異的な世界記録を樹立したボルト選手。世界で最も著名なアスリートと呼んでも過言ではなく、また観客は更なる記録更新を期待しています。一体どこまで速くなるのか…。その大きな期待は、徐々にボルト選手の心を追い詰めていきます。
2011年韓国大邱世界選手権、ボルト選手の人間らしさ垣間見れた大会になりました。

100m準決勝。一組で好調のヨハン・ブレイク選手が9.95をマーク。そして二組目、ボルト選手も一着でフィニッシュしますが、記録は10.05。もちろん余力は残した状態でしたが、北京五輪・大邱世界選手権は流した状態でも9.8台を出していたことを考えると、少し物足りない印象です。
そして迎える決勝。



選手紹介時はいつもと同じくパフォーマンスを見せますが、その表情に余裕は感じられません。そしてOn your mark・setのアナウンスに続き、号砲が…。号砲より先に、飛び出してしまった選手がいます。ボルト選手です。連覇だけでなく、世界記録を期待されていた男が、まさかのフライングです。前年の2010年から不正スタートは一回目から失格になり、ルールに則ってボルト選手に失格が言い渡されます。
取り乱すボルト選手。会場内は騒然としています。やや落ち着きのない中行われたレースは、チームメイトであるヨハン・ブレイク選手が制しました。

普段はファンサービスを惜しまないボルト選手ですが、この時だけは断固として取材を拒否していました。ベルリンではまさに超人と思われるパフォーマンスでしたが、今回はボルト選手もやはり同じ人間なんだと認識できた大会となりました。

このレースには、二つの意味がありました。
1つは、ボルト選手にもまだ付け入る隙があり、周囲の選手にも勝つチャンスは残されているのが分かった事です。
そしてもう1つ。今回の結果が、最強のライバルを覚醒させてしまった事です…。

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