エレイン・トンプソン|経歴と走り方(ランニングフォーム)の紹介

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プロフィール

氏名:エレイン・トンプソン(Elaine Thompson)

生年月日:1992年6月28日

国籍:ジャマイカ

出身地:マンチェスター教区

所属:
Christiana High School
Manchester High School
ジャマイカ工科大学
MVP Track Club

身長:167cm
体重:57kg

自己記録

60m   6秒98
100m 10秒70
200m 21秒66

主な戦績
2013年 Central American and Caribbean Championships400mリレー優勝
2014年 コモンウェルスゲームズ400mリレー予選のみ出場
2015年 北京世界選手権200m2位・400mリレー優勝
2016年 世界室内選手権60m3位
リオデジャネイロオリンピック100m優勝・200m優勝・400mリレー2位
2017年 ロンドン世界選手権100m5位

リオデジャネイロ五輪で100m・200mの二冠を達成し、ショートスプリンターとしては歴代屈指の実力を誇るエレイン・トンプソン選手です。意外にも遅咲きの選手で、世界への道は決して平坦ではありませんでした。

1992年、彼女はジャマイカのマンチェスター教区で誕生します。子供時代は貧困生活を送っており、兄弟もいません。また、彼女は17歳まで祖母に育てられています。
高校から陸上競技を始めていますが、その頃の自己ベストは100m12.01。大きな戦績は残しておらず、また2011年にはチーム内でトラブルを起こしたため退部しています。

高校を卒業した彼女は、ジャマイカ工科大学に進学。実績が無いにも関わらずスカウトを受け、また奨学金も支給されることになりました。ちなみにこの大学はウサイン・ボルト選手やシェリー・アン・フレイザー選手の卒業校でもあります。
大学進学後は名門MVPトラッククラブで練習を積み、徐々に頭角を現します。2013年には100m11.41、2014年には11.17をマーク。ジャマイカのインターカレッジも制し、国内学生ナンバーワンスプリンターになります。

そして2015年、春先に100m10.92をマーク。ついに世界水準の選手に成長しました。7月に行われたPrefontaine Classicでは10.84まで記録を更新。しかし世界選手権代表選考を兼ねたジャマイカ選手権はコーチの判断で200mに専念。同大会を22.51で制し、代表権を獲得します。
迎えた北京世界選手権、200mでは自己ベストを大幅に上回る21.66をマークするも、ダフネ・シパーズ選手に敗れ惜しくも銀メダルに終わります。

2016年、ついに彼女の時代が到来します。リオデジャネイロ五輪では100mで2位に0.12の大差をつけ圧勝。続く200mでもダフネ・シパーズ選手に雪辱を果たし、優勝を果たしました。見事、フローレンス・ジョイナー選手以来の五輪100m・200mの二冠達成です。

2017年のロンドン世界選手権でも優勝候補筆頭として参加したトンプソン選手。100m準決勝では同大会最高記録となる10.84をマークするも、決勝では完璧な走りは出来ず5位に終わっています。


エレイン・トンプソン選手のランニングフォームです。
キック後の膝屈曲量が少ない、いわゆる<すり足>のような動作が特徴的です。前後の足の切り替えも接地前に完了しており、ショートスプリントに特化した走りですね。同じMVPトラッククラブで指導を受けていたマイケル・フレイター選手やアサファ・パウエル選手も似た脚の運びで、おそらく指導されて身に着けた動作だと思われます。この動作は大腿直筋の強い収縮が必要となるため、過度に強調すると股関節周囲の障害(関節唇損傷など)にもつながる危険性があり、安易に取り入れるのはお勧めしません。
その他では上体の柔らかい使い方が特徴的で、長い上肢を近位部で上手にコントロールしています。


2017年は残念ながら十分な結果を残せませんでしたが、ショートスプリンターとしての完成度は頭一つ抜けている印象があります。10.6台に突入する可能性も高いと思われ、東京五輪もやはり主役として参加するのではないでしょうか。
今後の活躍に期待ですね。

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