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ラミル・グリエフ|経歴と走り方(ランニングフォーム)の紹介

プロフィール

氏名:ラミル・グリエフ(Ramil Guliyev)

生年月日:1990年5月29日

出身地:アゼルバイジャン・首都バクー

国籍:トルコ共和国

所属:
ドゥムルプナル大学
Fenerbahçe Athletics

身長:187cm
体重:73kg

自己記録

100m 9.97
200m 19.88

主な戦績
2007年 世界ユース陸上競技選手権大会 200m2位
2008年 世界ジュニア陸上競技選手権大会 200m5位
北京オリンピック 200m二次予選敗退
2009年 ユニバーシアード 200m優勝
ベルリン世界陸上競技選手権大会 200m7位
2013年 地中海競技大会100・200m2位
2014年 ヨーロッパ陸上競技選手権大会 200m6位
2015年 ユニバーシアード 100m・200m3位
北京世界陸上競技選手権大会 200m6位
2016年 ヨーロッパ陸上競技選手権大会 100m6位・200m2位
リオデジャネイロオリンピック 200m8位
2017年 ロンドン世界陸上競技選手権大会 200m優勝


2017年。絶対王者ウサイン・ボルト不在の世界選手権200mレースを制し、見事に新世界王者の座に君臨しました。若くからその才能は高く評価されていましたが、その道のりは決して平坦ではありませんでした。

1990年、グリエフはアゼルバイジャンの首都バクーで生まれます。アゼルバイジャンはイランとロシアの間に位置し、首都バクーはカスビ海に面しています。イスラム信者が国民の90%程を占める小国です。
あまりスポーツに対して積極的ではないこの国で、彼はキャリアをスタートします。

才能に恵まれたグリエフは、早くから実績を残しています。17歳時の世界ユースでは200m2位入賞。翌年の世界ジュニアでは200m5位入賞し、同年の北京五輪にも出場しています。

2009年は、彼にとって飛躍の年となります。7月に行われたユニバーシアード200mで優勝。この時の記録は20.04で、これはボルトに次ぐ世界ジュニア歴代二位の記録、またヨーロッパジュニア記録として現在も残っています。
また同年のベルリン世界選手権にも出場し、見事ファイナルに進出。あの世界記録が誕生した伝説のレースに出走し、7位入賞を果たしています。

この後グリエフは、1つの大きな決断を下します。陸上競技に懸けるため、より練習環境の整ったトルコに移住する事です。国籍変更後は特例を除き3年間は国際大会に出場できないため、2010年-2012年まで彼の実績はブランクがあります。
2013年には国際大会に復帰、地中海大会で100m・200mともに2位入賞を果たし、同時にトルコ記録(当時)も樹立します。

2015年、彼は再び世界の舞台に戻ってきました。北京世界選手権に参加し、6位入賞をはたします。予選では20.01の自己記録更新・トルコ新記録樹立を達成します。グリエフにとって自己記録更新は6年ぶり、ジュニア期以来になります。勢いに乗ったグリエフはその後9月にワールドチャレンジ・ザグレブ大会200mに参加し、19.88まで記録を更新します。
2016年も安定してレースを重ね、リオデジャネイロオリンピックは8位入賞をはたします。

シニアにおいて目立つ実績こそないものの、世界大会決勝の常連とも呼べるまで成長し、迎えた2017年。春先から好調で、7月には100mで9.97をマーク。白色人種としてはクリストフ・ルメートルに次いでの9秒台突入となります。

そしてついにロンドン世界選手権。今大会で引退を表明しているウサイン・ボルトは以前より100mのみ参加と表明しており、本命不在の200mとなりました。
有力選手は400m世界記録保持者のウェイド・バンニーキルク、19.77をマークしているアイザック・マクワラ、好調のジェリーム・リチャーズあたりです。
各選手順調にラウンドを勝ち進み(マクワラ選手はトラブルがありましたが)、決勝が始まります。

決勝は非常に寒い中で行われ、記録は期待できません。アフリカやカリブの選手が大多数を占める中、比較的気温の低いトルコで暮らしているグリエフにとってはやや有利だったかもしれません。
スタートを切り、コーナーを出た地点で、様相はグリエフとバンニーキルクの一騎打ちに。ラストは少し苦しかったですが、うまく走りをまとめきり、見事競り合いを制します。悲願の初世界タイトル獲得です!

ウサイン・ボルトの存在が大きすぎたため、あまり一般の人に知られていなかったグリエフですが、このように早期から活躍しており、幾多の苦難を乗り越えてのタイトル獲得だったのです。レース後は涙をこらえる様子もありました・・・。


彼のランニングフォームです。
体格が大きく、身長・体重ともに日本のサニブラウン・ハキームと同程度。上半身、特にみぞおちで前にリードしていくタイプです。同じ白人選手のジェレミー・ウォリナーに似ていますが、グリエフの方がキック時の膝伸展が少なく、よりショートスプリントに適した形であると言えます。
コンパクトな走りの中にパワフルさも兼ねており、200mランナーとしては一つの完成形と呼べるでしょう。


ついに念願の世界王者に君臨したグリエフ選手。これまでにも、タイトル獲得後に大きく更新選手は数多くいます。
今後も記録を伸ばし、ぜひ二年後は防衛を果たし、一時代を築いてほしいですね。

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